とうめいな日々

30代、仕事を辞めてゼロから再出発。

むしょくになった日

 

ブログ開設!

はじめまして。30代後半独身のいものこです。

早速私事で恐縮ですが、この秋仕事を辞めました!◝(⁰▿⁰)◜

このブログではここから始まる転職活動の記録と、日々の暮らしのことを綴っていこうと思います。ブログをちゃんと書くのは初めきてなので、至らない点があったり、たどたどしい文章になるかもしれません。それでもいつか仕事に悩む方や転職を考える方にとって、一つでもヒントを残せるようなページになれたらと考えています。

 

 

仕事を辞めた理由

私は小売業でとある店舗の店長でした。店舗に正社員は私一人。あとはパートさんや学生のアルバイトさん20名程の構成です。今のサービス業は小売、飲食関わらずこういった環境がほとんどではないでしょうか。

こうなるとほとんどの責任は店長一人で背負わなければなりません。バイトさんの急な休みに対応しなければならない。休みの日も店から連絡が来る、連絡が来るだけでなくクレーム対応のために出勤する、店が忙しいと書類仕事が出来ず自宅で行う。

……といった感じで、ワークライフバランスの欠片もない状況です。しかし私は5年ほど、こういった環境で店長を務めてきました。20代から30代前半にかけて、私はとんでもない体力おばけでした。20代の頃は12連勤も当たり前、13時間の労働も平気、深夜23時まで働いて翌朝6時に出勤してもなんともない。フィジカルだけは人一倍強かったんです。滅多に体調も崩しませんでした。

この有り余る体力で、この先もやっていけると思っていたんです。

 

変化が訪れたのは2022年に入ってからでした。

2022年に入ってからというもの、なかなか上手く採用が進まず、加えてコロナで急な欠勤が増えていきました。感染、もしくは濃厚接触、または発熱の症状が出ればスタッフは一定期間出勤停止です。気が付けば私のシフトは10連勤以上は当たり前、公休は月に4回、7時に出勤して23時に帰るシフトが3日以上続くなど、状況は悪化していきます。

自他共に体力おばけと認める程の私の体調も、次第に変化していきました。

人手が足りなければ自分のシフトを詰め込んで、欠員が出れば自分が交代して、そんな風に進めてきたのですが、連勤が5日を超えると、途端に身体が重くなりました。今まで平気だったのに、足が痛くて帰り道なかなか自宅にたどり着かなかったり、7連勤に差し掛かると接客中に息切れや動悸が起きたり、徐々に不調が増えていきました。

2月、3月、4、5、6とその状態が続き7月に入ると、仕事中に涙が出そうになったり、退勤した瞬間に泣き出すことが増えて、帰り道、歩道橋の上で「ここから落ちたら明日休める」と考えるようになりました。(※死にたかったわけではなくて、ただ単に明日どうしたら休めるかを考えていました)

人員が足りるまでヘルプをもらえないか、営業時間を短縮できないか、週に一度でいいから休店日を設けられないか、様々な提案をしましたが、飲んでもらえませんでした。

 

コロナを乗り越えたらなんとかなるんじゃないか。

この状況が一生続くわけではないし。

今を乗り越えれば。

 

たくさん続ける可能性を模索しました。

 

でも、これってコロナ前でも似たような状況になることってあったんですよね。

 

今はまだ30代で、なんの疾患もなく働けているけど、もっと歳を重ねた時に果たして続けられるのだろうか?そんな疑問が浮かびます。この感情は2021年最大の繁忙期にも感じていました。最繁忙期になると朝5時に出勤して0時ギリギリまで働くことがままあります。その時に「来年はもう出来ないかもしれない」と、うっすら感じたのを思い出しました。

これまではそんな風に思ったことなかったのに。

これが大きな理由です。

もっと組織化をしっかりやれていたら…もっとうまく採用が出来ていれば…たくさん考えました。なんとか続ける方向に舵をきれないかと。でも、根本的にここの仕事は私にとってキャパオーバーでした。今はそうでなくとも、いずれそうなるだろうと。そしたら私は店を支えることが難しくなるんじゃないかと。

 

こうして私は転職することを決めました。

 

 

転職も退職も決意する

 

大半の方は在席中に転職活動を行うのでしょう。生活やメンタルのことを考えるとそれが最善なのは分かります。しかし私の場合はとにかく時間がありませんでした。働きながら転職エージェントにも登録して、実際何社か応募もしましたが、早朝から深夜まで働いていると、とにかくメールを見る暇もありません。面接の日程調整も難しく、決まってもまともに企業研究もできず、このままではまた繁忙期が来て更に活動は出来なくなって、結局ここで仕事を続けることになるのかと。

危険は承知でしたが、私は一度退職して転職活動をすることに決めました。

後任の店長が見つかったのもひとつの大きな理由です。完全に退職と転職にモチベーションが持っていかれている私がいつまでも在籍しているよりも、まだこの店で仕事を続けようとしてくれる後任に任せたいという気持ちもありました。

 

 

 

こうして無職の日々が始まる

 

仕事を辞めてからというもの、退屈で平和な毎日を過ごしました。

もう夜中に電話が鳴ることも、友人と会っている時に呼び出されることも、店のグループラインを開くたびにハラハラすることもありません。休日にクレーム対応で嫌な思いをすることも、いつお風呂に入るか悩む必要もない。

あまりにも自由で、ものたりなくて、けれど幸せです。

 

今は転職エージェントでお世話になりつつ求人を見たり、これまで無縁だったパソコンの勉強をして過ごしています。ここから先の数十年、どんな風に働いて、どんな風に生きていくのか。まさかこの年齢で、まっさらなスタートを切ることが出来るなんて思いもしませんでした。

これまでは転職してもどうせまたサービス業で、似たような思いをするのだと考えていましたが、今は時間と経済の許す範囲で未経験の職種に挑戦したいと思っています。もちろん、失業保険も貯金も限りがあるので、あくまでそれらがある内の話です。

 

環境の変化をあまり好まない性格の私にとっては大きな冒険で、チャレンジです。

この冒険がどこに行きつくのか、正直不安で仕方ないです。それでも始めてしまったからには全力で探したい。どこかにあるかもしれない、自分が本当に向かいたい未来へ行く道を見つけられたらと願っています。